『この世界の片隅に』を見た
ストーリーに関係する言葉も語るかもしれんのでネタバレ嫌いな人は見ない方がいいかもしれない。
見た雑感
エンディングに関係するキャラクターの後ろ姿が出るのだが、そこで後ろ姿なのに感慨深い鑑賞に浸れる。すげーキャラクターがたってたんだなと実感される場面。
…ただ、ネコ、おめーだけは別だ。お前、そんなに重要なキャラじゃねーだろ!何、『あ、自分、主役なんで…』みたいな乗りで一番カメラに近い所、かつ、真ん中に居座ってんだよ!!白鷺ならまだしも、オメーそもそも映画に出てたんかよぐらいの印象度じゃねーか!?なめてんのか 、ぁあ!?
という、どうでもよいツッコミ所はあるものの、そんな枝葉のことは忘れて良いぐらい良い作品でした。コミックマスターJがいたら、例え著者の右腕がなくなって原稿が書けなくなっても間違いなく『この世界の片隅に、いい作品ですね。受けましょう』と、代理でコミックを仕上げてくれることでしょう。ただし、いつもどおり500万円は取られるだろうけど。
ということで、一言で言うと『世界の片隅に、いい作品でした』につきる。
- 作者: 『この世界の片隅に』製作委員会,.
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2016/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ネットで得られた下馬評とアニオタの事前情報と実際に見た感想と
ネットというかTogetterで知っていたのは、のん氏が非常にキャラにマッチしていたことだ。マスコミ界隈では、秘密結社NHKしか取り上げないので、その反動かと思われる話題だったが、アニオタの知り合いも絶賛していて『もはや、主人公のすずはのんでしか考えられない。話題性じゃなくてキャラクターとのマッチを重視した結果であり、結果的にそうキャスティングされただけではないか』という下馬評を聞いていた。
ちなみに アニオタというのは本人は自称はしていなくて私がカテゴライズしているに過ぎない。しかし、DVDを2、3 同じものを買い、聖地巡礼旅行(アニオタ的意味で)、声優さんのライブに母親と行くのは立派なアニオタだと思うのだが、どうだろうか?むしろ自分としては近場にこんな絵に描いたアニオタがいることが誇らしい。あー早くオタ娘見つけて結婚すればいいのに。
という事前バイアスはあったものの、だからこそ意識して『だまされませんよ』と思い見ていたが、違和感がない。もともと、のん氏の声をリアルで聞いてなかったせいもあるのかもしれない。でも、あまちゃんは娘が好きだったのでたまに見てた。てなわけで、キャラと声に全く違和感が無いという気持ち悪い感じを得た。(有名な声優さんだと他の代表作や声自体の強さ キャラが押し出されることがあるのを感じているので)
これは、恐るべきことだ、と思った。
ストーリーと作品に出会えた感謝と世界について
ストーリーは、オレカッコイイ系のラノベ的主人公は出てこないし、ラピュタのように冒険があるわけではない。純愛のような話があるわけでもない。本当に良くある生活を切り取ったような話だ。いわゆる、オチのないサザエさんのような…。 だが、それが、普通に楽しみながら見ることが出来る。それどころか、二時間があっという間に終わるので『(゚Д゚)ハァ?もう終わりかよ?(ほめ言葉)』という感覚になる。正しくは終わる前に、ヒロシマの例の新型兵器の話がでるのでおおよそわかるのだが、それでもマジかよと思わずにいたのは凄い。恐ろしい作品だ。
このような話に出会えた事に感謝する。直前に妻に色々言われてイラ っとしたことすら忘れされてもらえるほどに清々しい気持ちで一杯だ。これは、あれだ。瞑想したあとに似ている感覚だ。空っぽで何も考えれない。だが、妙に清々しい感覚。
で、エンディングもその後をイメージさせる絵と共にスタッフロールが流れる。で、例のネコ付きの構図とともに作品は終わる。ところが、さらに別の絵が流れてクラウドファンディングに投資した人の感謝品としてのスタッフロールが流れる。聞くと、クラウドファンディングがあったからこそ、この映画が世に出せたとか。すごい時代になったなぁと思う。 今後の時代は、映画作れる大企業でなくても、無一文からでも、これだけの作品を残せる時代になったのだなぁと感じる。実際、世界的にもものっっそい経済効果は与えているわけで。人の心を動かすことができれば、何でもできる時代。 すげえ時代になったもんだ。
映画みて、コミックとか小説が読みたくなった。
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諸々感謝を込めて。 (なんだかんだで30分かけて記)